セパレーションカラー

2019年1月9日(水)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.40〜

色彩学レッスンvol.39
約5%の面積比を占めるアクセントカラーについて少し触れましたが、
今日はそれとよく間違われるセパレーションカラーについて。

面積比については全体の約5%と、両者とも変わらないのですが、
その中身は大いに異なります。

         アクセントカラー ⇄   セパレーションカラー
            (強調色) ⇄   (分離色)
面積比           約5% ⇄    約5%
用いる場所         自由  ⇄    色と色の間
その色自体は        目立つ ⇄    目立たない
代表的な色         高彩度 ⇄    低彩度
          ビビッドカラー ⇄    白・黒・灰、金属色など
役割     全体の色を引き締める ⇄    元々あった色が強すぎる場合は和らげる、
                     弱すぎる場合は引き立てる

      
アクセントカラーはその名の通り、
自分が目立つことで、配色全体をピリリと引き締める効果があります。
いまいちパンチが足りない時の、スパイスみたいなもの。

セパレーションカラーは、
自分は決して目立たないのですが、配色を和らげたり引き立てたりする
両刀使いの調整役です。

代表的なものが、
ステンドグラスの縁取り)や、
多色配色のタイルの目地)のようなものです。
黒や白を挟むことで、それぞれの異なる色を綺麗に引き立てています。

また、配色自体が強すぎる場合は、黒や白を入れることで、逆に和らぐ場合もあります。


↑この場合は、黒がないとぼやけてしまいます。
黒でセパレーションすることで、配色全体を引き立てています。


↑この場合は、黒がないと同系色でいまいち引き締まりませんが、
黒でセパレーションすることで、配色の違いを際立たせています。

ファッションのコーディネートでも、
トップスとボトムスベルトセパレートしたり
顔とトップスの間をスカーフセパレートするだけで
随分と色の見え方が変わるものですよ。

お試しアレ🎵

COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵

  
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