「敬老」の日にまつわる配色

2018年9月17日(月祝)

今日は敬老の日ですね。
高齢者になると色の見え方が変わってくる、というのはご存知ですか?

年齢と共に目の中の水晶体がどうしても黄ばんでくるので、全体が黄ばんで見えてきます。

まるで、黄色のサングラスやフィルターを通して見るような世界です。

そのため、だんだんと黄色の認識が難しくなってきます。

また、どれも黄色と混ざったような色に見えるため、
黄色の補色である青のあたりは黒っぽく濁って見えてしまいます。

それでは、高齢者の方に見えやすい配色とはどんな配色でしょう?
想像つきますか?

答えは、何色の組み合わせでもいいので、
周りや地色(背景色)との「明度差」をつけた配色です。

「明るさ」の「コントラスト」をつけ、「メリハリ」をしっかりつけてあげると、
高齢者だけではなく、生まれつき色の認識が弱かったり人と異なる方にとっても
とても見えやすくなります。

  − この、色の見えやすさのことを「視認性(しにんせい)」と言います。
  − 図形の見えやすさのことを「明視性」(めいしせい)と言います。
  − 文字の読みやすさのことを「可読性」(かどくせい)と言います。

どれもこれも、大切なのは、実は色の差の中でも特に「明度差」。

「色相差」でもなく「彩度差」でもなく「明度差」なのです。

このように、色でバリアフリーにする考え方を「カラーユニバーサルデザイン」といい、

これからますます必須となる教養となることでしょう。

COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵

  
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