L*u*v*表色系(CIE1976L*u*v*色空間)〜様々な表色系vol.9

2019年1月19日(土)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.50〜

今日はL*u*v*色空間、またの名を
CIE LUV(シー・アイ・イー・エル・ユー・ブイ)色空間
についてご紹介します。

これは、CIE(国際照明委員会)
1976年に定めた均等色空間のひとつで、
次の三次元直交座標を用いる色空間です。

CIE 1931 XYZ色空間
より簡単に計算できるよう変換を行い、
色差の均一性を目指して定義されています。

発色する光を扱うディスプレイ上の
CG(コンピュータグラフィクス)をはじめとする
様々な分野において応用されています。

L*u*v*表色系は「色差」を表すために使われており、

L*
値は明るさ

u*   

-u*

v*   

-v*

を表している混色系の表色系です。

先日触れたXYZ表色系xy色度図は、
均等な知覚尺度を持っていません。

ちなみにマックアダムの偏差楕円と呼ばれる図中の楕円は、
人の眼による等しい色差感を表したものです。

▶️xy色度図上における色弁別域


u’v’色度図
は、
マックアダムxy色度図から座標系を変換して作った均等色空間
更に改良した表色系となっています。

色によって楕円の大きさが異なりますが、
u’v’色度図xy色度図から大幅に改善されている状態は判ります。

▶️u’v’色度図上における色弁別域

COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵

  
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