自然界の色の法則に逆らうと?〜「コンプレックスハーモニー」

2018年12月17日(月)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.33〜

色彩学レッスンvol.32では
自然界の色の見えの法則にのっとった
ナチュラルハーモニーについてやりました。

ナチュラルハーモニーとは
光=明るい=黄みよりに見えるイエローベース
影=くらい=青みよりに見えるブルーベース
というものでした。


実は、この自然界の色の見えの法則をあえてくつがえすと
コンプレックスハーモニーという配色になります。

コンプレックスハーモニーとは
光=明るい▶︎あえて青みよりにする
影=くらい▶︎あえて黄みよりにする
というものです。

トーンマップの中では、
明るい色」は「青みよりに」(明るい色を青紫色に近い位置から選ぶ)
暗い色」は「黄みよりに」(暗い色を青紫に近い位置から選ぶ)
なるように選びます。

ナチュラルハーモニーの色相差は
1か2か3
隣接色相配色〜類似色相配色)でしたが、

コンプレックスハーモニーの色相差は自由
です。

例)カーキのパンツに、ラベンダーのセーターを合わせる
例)マスタードのスカートに、スカイブルーのブラウスを合わせる

ナチュラルハーモニーは、
人間が自然界の中で見慣れているため
安心感」や「安定感」を覚えやすい、という傾向がありましたが、

コンプレックスハーモニーは、
人間が自然界の中で見慣れていないため
新規性」や「クリエイティブ感」を覚えやすい、という傾向があります。

そのため、万人受けはしないかもしれませんが、
うまくいくと注目度を浴びる配色になりえます。

しかし、「いい」も「悪い」も、
光と影」と一緒で、ある意味で表裏一体

やはり、何事も、
目的や用途に応じてどこで折り合いをつけるか
何をよしとするか
潔く決めることが大切ですね。

はね、言葉使いと一緒で、
使い方は自由ですが、
使いようによっては
相手に色々なメッセージを伝えることができますし
その逆もあります。

色も言葉も使いよう。

人生において「言葉使い=色使い」大事ですよね。

COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵

  
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